考察① ヒューマン・トーチ登場の衝撃
映画「デッドプール3」で最も話題になったカメオ出演の一つは、クリス・エヴァンスが演じるヒューマン・トーチの登場です。
このシーンで、ウェイドはヒューマン・トーチをキャプテン・アメリカと勘違いします。
ウェイドはキャップに強い憧れを抱いており、アベンジャーズの映像を見て感動する場面もありました。
ところが、実際に登場したヒューマン・トーチは、キャップとはまったく異なるダサいキャラクターとして描かれています。
このギャップが、デッドプールならではのユーモアを引き立てています。
ウェイドの興奮からのがっかり感が視聴者に強い印象を与え、キャラクターの立ち位置を巧みに利用した展開です。
考察② タイムリッパーとスパゲティ化の関係
本作で注目すべきもう一つのポイントは、カサンドラが操作する「タイムリッパー」です。
タイムリッパーは、時間軸を消滅させることができる装置で、パラドックスという人物がこれを使い、ウェイドの世界を消そうと試みます。
ウェイドの世界が消滅するはずだった1000年後を待たずに、時間軸を瞬時に消す方法は、非常に衝撃的で残酷です。
その後、カサンドラは他の世界を消すことを決意しますが、この展開は、彼女が虚無の世界から脱却したいという願望を描いています。
また、このタイムリッパーを操作しているシーンでは、スパゲティ化という現象が再登場します。
スパゲティ化とは、ブラックホールに物が引き寄せられ圧縮されることで、細長い形状になる現象です。
この視覚的な演出が、時間操作の恐ろしさを強調し、物語に深みを加えています。
考察③ TVAと過去改変の謎
映画の終盤、ポストクレジットシーンでは、過去の改変に関する重要な示唆があります。
デッドプールは、自分を守るためにカサンドラに嘘をつき、ヒューマン・トーチを殺させます。
その後、ポストクレジットシーンで映像を編集する場面が描かれますが、これが実際の出来事を改変した結果であるなら、過去の修正が行われたことになります。
デッドプールは過去にケーブルの力を借りて時間を改変したことがあり、今回はどうやって過去を変更したのかが謎となります。
一つの可能性として、TVA(時間変異管理局)が過去を改変して助けたのではないかと考えられます。
デッドプールがMCUの世界でどれほどの影響を与えるのか、今後の展開に注目が集まります。
まとめ
「デッドプール3」は、ユーモアとアクションのバランスを保ちながら、タイムトラベルや過去改変といった複雑な要素を盛り込み、ファンを魅了しました。
ヒューマン・トーチの登場やタイムリッパーの存在、そしてTVAの可能性など、細かい要素が積み重なっている点が本作の魅力です。
今後もデッドプールの活躍がどのようにMCUに影響を与えるのか、さらなる展開が楽しみです。